2013年01月18日

絞首刑は見直すべきか (倉田)

死刑囚は全国の拘置所に収監されておりますが、その人数は昨年末現在で133人といわれています。死刑の執行は、現行では、事前に告知されることはなく、執行当日の朝知らされることになっています。事前に告知すると、死刑囚の心情を乱すからというのが法務省の見解です。

ところが、「死刑廃止を推進する議員連盟」の福島瑞穂副会長(社民党)が法務省の承諾を得て実施した死刑囚に対するアンケート調査によると、回答した78人のうち6割以上の51人が、前日から一週間前の事前告知を希望していることが分かりました。その理由としては、親戚や支援者との別れの機会を得たいというものです。一方、回答者のうち4人は、事前告知は不要であるとし、「告知されたら自殺を考える」という人もいたとのことです。

事前告知がよいか、抜き打ち的な執行がよいかは意見の分かれるところで、どちらがよいかは、私には分かりません。
それはともかくとして、私は「絞首刑」による死刑の執行方法はあまりにも残酷なので改めるべきであると思っています。一部の人は、死刑は国が被害者に代わって行う「報復」なのであるから、残酷でもよいのだと言います。しかし、だからといって、昔のように火あぶりや釜ゆでなどでもよいという人はいないと思います。あまりにも非人道的だからです。

と同じように、現在の文明社会では、絞首刑も非人道的な執行方法になっています。そのような観点から、多くの先進国では「薬物注射」が主流になっていると聞いています。

死刑囚の扱いなどには無関心の人が多いので、絞首刑に反対する意見はほとんど聞かれませんが、私は人道上、早急に見直すべきだと考えています。
posted by kuraben at 10:17| 倉田弁護士