2012年11月26日

いじめ (倉田)

先日、私の家に遊びにきた小学一年生の孫(男子)が、「おじいちゃん、ぼくは学校に行きたくない。いじめられるから」と言いました。私は驚いて理由を尋ねると、前歯が4本抜けて、左右の犬歯が鬼の歯のように飛び出しているので、友だちが「鬼、鬼」と言ってからかうのだそうです。私は「すぐに新しい歯が生えてくるから大丈夫だよ」と慰めたのですが、本人は冴えない顔をしていたので、かわいそうでした。

新聞によれば、今年4月から9月の半年間に全国の小中高校などが把握したいじめの件数は、14万4054件に上ることが、文部科学省の調査で分かりました。広島県は759件でした。いじめは大人の社会にもあり、住み良い社会を作るためには絶対に撲滅しなければなりません。

そうした中で、兵庫県小野市は先進的に平成20年4月に「いじめ等防止条例」を施行しました。また、今年10月には岐阜県可児市が「子どものいじめ防止条例」を作り、いじめが起きた際に調査、助言する専門委員会の常設も盛り込みました。小野市の条例は家庭や職場での大人の虐待や暴力も対象にしていますが、可児市の条例は子どもに特化した条例であり、全国で初めてです。大変よいことだと思います。

昨年10月に中学2年の男子生徒が自殺した滋賀県大津市でも議会が「いじめの防止条例」を作ろうとしていることが報道されました。この条例案は、いじめを調査する委員会を設置するとともに、子どもにもいじめ防止を呼びかけ、当事者や目撃者は一人で悩まずに学校や家庭に相談することを「子どもの役割」と定めています。とてもよい考えだと思います。

今後も、全国の自治体が同様な条例を作り、いじめ防止に取組むことが望まれます。
posted by kuraben at 13:54| 倉田弁護士