2012年11月14日

尊厳死法は必要か (倉田)

超党派の国会議員による議員同盟が、尊厳死に関する法案を国会に提出する準備をしているという報道がありました。

この法律は、患者が不治の病で終末期を迎えたとき、事前の患者の意思表示で延命措置を開始せず、又は開始した延命措置を停止することができ、これに関係した医師は責任を問われないという内容です。

海外では、尊厳死を認める国もあるようです。しかし、日本では賛否両論があり、なかなか尊厳死を容認する雰囲気にはなっていません。たとえ議員立法で尊厳死法案が国会に提出されても、成立は難しいと思います。

ところで、私の意見はどうかというと、私は尊厳死法は必要だと思っています。この3年の間に私の知人が二人死亡しました。二人とも80歳前後でしたが、臨終の状況はそれぞれ全く異なるものでした。一人は、日本尊厳死協会の会員にもなっていて、生前から「自分が危篤状態になったときは延命治療はやめてほしい」と常々家族に言っていたので、家族は医師が勧めた胃ろうの手術(口から食べられなくなった人に栄養を送る手術)を拒否し、1週間以内に死亡しました。

もう一人は、やはり危篤状態になったとき、胃ろうの手術をしました。それにより、危篤状態のまま2年間生き延びた後に死亡しました。どちらが幸せだったのかについて、私は意見をいうつもりはありませんが、もし私自身が危篤状態になったときは、胃ろうの手術をしたり人口呼吸器をつけたりするのはやめてもらいたいと思っています。人間には寿命というものがあり、誰でも死ぬときは死ぬのですから、無理に延命措置をして生き延びるよりは、自然死の方がよいと思います。みなさんの意見はどうでしょうか。
posted by kuraben at 13:29| 倉田弁護士