2012年09月18日

モンスターペアレント対策 (倉田)

私たちが子供のころは、学校の先生といえば、子供はもちろん保護者にとっても絶対的な存在であり、先生に文句をいうことなどは考えられませんでした。ところが、現在では親(ペアレント)が先生に対して、抗議、批判をすることが普通になっています。教育の民主化が進めば、先生の絶対的存在が崩壊していくのは当然のことかもしれませんが、教育の現場では常識はずれの主張や激しい抗議をする保護者の増加に頭を痛めています。

最近では、子供同士のケンカでも、校長や担任教諭の監督責任を追及する親が目に見えて増えてきたとの報告があります。生徒を注意したら親から人格権の侵害と抗議を受けることもあるそうです。大雨警報が出たため、学校が休校にしたところ、「子供の面倒をみるために会社を休まないといけなくなる」と抗議してきた例もあります。

文部科学省によると、平成10年度に中国地方の5県で、398人の教諭が不安やストレスにさらされて精神疾患にかかり休職したそうです。疲れ果てて早期退職の道を選ぶベテラン教員も多いとのことです。かつては、学校の先生は聖職とも呼ばれ、あこがれの職業の一つでしたが、今は困難な職業の一つになっています。

このように、モンスターペアレントの増加により、教師は教育に専念できない状況になりつつあります。この問題をどう解決すればよいのでしょうか。

私は、各学校に「苦情処理第三者委員会」という組織をつくることを提案したいと思います。この委員会は、学校関係者以外の第三者で構成し、委員の一人は弁護士とします。生徒の親から教師に対して問題提起があった場合は、教師個人が対応するのではなく、「苦情処理第三者委員会」が双方から意見を聞き、どちらが正しいかの判断をするのです。こうすることにより、教師は一人で思い悩むことから解放されるはずですし、親も公正中立な第三者委員会の結論には従うと思われます。

このような案はこれまで聞いたことがありませんが、ぜひ検討してもらいたいと思います。
posted by kuraben at 15:31| 倉田弁護士