2012年08月01日

PTSDは傷害罪 (倉田)

東京と青森で4人の女性を監禁しPTSD(心的外傷後ストレス障害)にさせた事件で、最近、最高裁判所は、加害者の行為は傷害罪にあたるとの判決を下しました。

傷害罪は人に暴行を加えて怪我をさせるのが典型的な事例ですが、外形的な怪我はなくても、暴行や脅迫などで生理的機能の障害を与えた場合も傷害罪になります。

過去の例では、マンションの自室の床や壁を数年間にわたって故意に叩いたり踏み鳴らしたりして騒音をおこし、階下の女性を睡眠障害による不眠症にした事件で、傷害罪を適用した判例があります。

このように、外形的な傷害はなくても健康状態を不良にした場合には傷害罪を適用する考え方を、学説上、生理的機能障害説と呼んでいますが、今回の最高裁の判決により、このような考え方は更に強まるものと思われます。
posted by kuraben at 15:34| 倉田弁護士