2012年03月18日

保護司さん(井上)

私の大学の同窓の方で、四国で保護司をされている大先輩にお目にかかる機会がありました。

保護司さんというのは、ご存じの方も多いと思うのですが、主には家庭裁判所の少年事件の審判で保護観察処分とされた少年・少女について、その更生のための監督・支援をされるボランティアで、公務員である保護観察官を補佐する役目を担われる篤志家の方ということになります。

主なお仕事は保護観察期間中の少年・少女と定期的に会って近況報告を受け、生活状況などを確認することだと思うのですが、犯罪に手を染めて警察や家庭裁判所のご厄介になった子ども達ですから、保護司さんの手も焼かせることも少なくありません。

これまでも、報告に来るべき約束をすっぽかしたり、ひどいときには行方をくらましてしまう、あるいは、親が病気だと偽ってお金の無心をする、といった少年たちに苦労させらる保護司さんのお話を何度かうかがったことがありました。

その大学の同窓の大先輩も、「保護司の仕事は究極のボランティアで、ひたすら忍耐です。」と苦笑いしながらおっしゃっていました。

私のような弁護士は、自分が担当した少年事件の子どもたちが、少年院収容にならずに保護観察処分となると、「良かった良かった。」ということで一仕事終わりとなるのですが、日本の保護観察制度が保護司さんたちの献身的な活動によって支えられていることや現実の保護司さんの大変なご苦労をつい忘れがちです。

保護司さんは、地方議員や役所の公務員、学校の教員などをリタイヤされた方がなられる例が多いようですが、ゆっくりされたいであろうリタイヤ後の人生なのに、社会貢献の気持ちから大変な仕事を無償でされる姿勢にはただただ頭が下がります。

何か私の緩んだ気持ちを引き締めていただいたような大先輩との出会いでした。

posted by kuraben at 18:03| 井上弁護士