2011年12月06日

全身スキャナーの是非 (倉田)

国土交通省は成田国際空港で「全身透視型スキャナー検査」を試験的に導入しています。
一昨年12月に、オランダのアムステルダムからアメリカのデトロイトに向かった飛行機内に、ナイジェリア人の男が爆発物を持ち込み自爆テロを図ったが、発火しただけで爆発せず未遂に終ったという事件がありました。これを受けて、欧米各国では全身スキャナーの導入を進めています。日本でも導入の検討を始めました。

全身スキャナーは人間の体を白い画像、それ以外の異物を黒い画像で示し、乗客の衣服の下に隠された物も探知でき、金属探知機よりも有効とされています。
ところが、これを行うと身体的特徴が鮮明に映し出されるため、プライバシーの侵害だと言って反対する人達がいます。

しかし、私は賛成です。飛行機が爆破される恐れがあるという危機的局面のなかで、プライバシーなどを論じる人の気持ちが理解できません。
これまで使用されてきた金属探知機では液体や化学物質は探知できません。上記ナイジェリア人の場合は、粉末状の高性能爆薬を詰めた袋を下着に縫いつけて金属探知機の検査をくぐり抜けたといわれています。幸いにも爆破しなかったからよかったものの、爆破していたら何百人のも乗客が犠牲になっていました。

反対する人達はおそらく女性であり、体の線を検査官にみられるのが不愉快とでも言うのでしょうが、それなら女性は女性の検査官にスキャナーさせればよいはずです。

これまでに、既に、アメリカ、オランダ、イギリス、カナダ、イタリア、フランス、韓国が導入を表明しています。日本は試験的に実施してから検討するとのことですが、私は旅の安全のために一日も早く導入してもらいたいと思っています。

posted by kuraben at 11:53| 倉田弁護士