2011年08月06日

大崎下島 (井上)

最近、呉市の大崎下島(呉市編入前は豊田郡豊町)を訪れる機会がありました。

いわゆる「とびしま海道」を通って、呉市街から車で1時間20分くらいで大崎下島まで行くことができます。

広島に来た15年前から一度は訪れてみたいと思っていた場所で、これまで機会がなかったのですが、ようやく念願がかないました。

といいますのも、私が小学生だったころに、「椋鳩十」というペンネームの動物ものの童話作家の作品で「離島ものがたり」シリーズというのを読んで、その内容をずっと覚えていたからです。

このシリーズの第1巻は、椋鳩十さんが大崎下島を訪れて島の方から聞いたお話を少し物語風に書いているものですが、島の多くの農家の暮らしは貧しく、栽培した山桃を船で街に出て売り歩きわずかな収入を得ていたところ、ミカンの栽培が成功を収め、ミカンのなる時期には島中ミカン色の「黄金の島」になるというストーリーで、広島みかん(今の大長みかん)の栽培の始まりが描かれています。

その後、農家の多くが土地を買収されてしまったり、日本中でミカンの栽培が過剰になって値段が暴落したりもして、再び、農家の暮らしは厳しいものとなり、物語の最後は、島での暮らしを諦めて島を去る弟を兄が港で見送るという少し悲しいシーンで終わります。

京都の内陸で育った私は、瀬戸内海ののどかな景色を想像しながら、小学校の図書館で借りたこの本を一気に読み終えたのでした。

あれから30年以上経って訪れた島の景色は私が想像していたとおりの美しく穏やかなもので、泳いで渡れそうなくらいすぐそばに隣の島が見える風景は本当に心癒されるものがありました。

瀬戸内海はやはり美しいと思いました。
posted by kuraben at 19:36| 井上弁護士