2009年12月20日

受験生時代 (井上)

司法試験の受験生をしていた20歳代のころは、いくつかのアルバイトしていましたが、どこの職場でもよく叱られたように思います。

私の働きぶりが悪かったこともあったのでしょうが、それ以外に、大学を卒業していい歳をしながら定職に付いていない私に対してよい感情を持たれない方がいらっしゃったように感じました。

私は受験勉強をしていることは誰にも言わないようにしていましたから、職場の方から「自分の将来のことをちゃんと考えなさい。」と諭していただいたり、あるところでは「当社の社員になりなさい。推薦してあげるから。」と言っていただくこともありました。

ある食品工場で夜遅くまで働いて自転車で自宅まで帰るとき、乗っていた自転車が古かったためか、私の服装が汚かったためか、とにかく怪しかったのでしょう、警察官に呼び止められ、盗難自転車を乗っているのではないかと自転車の登録番号を調べられるということが何回かあったのも、受験生時代の苦い思い出での一つです。

私は自分で望んでそういう生活をしていましたので、世間から白い目で見られても平気でしたし、何より両親が健在で実家に居候できていましたので大した苦労もせず大変恵まれた境遇でした。

そして何より今より世の中の景気が随分とよかったです。

しかし、100年に1度の不景気の昨今では、学校卒業後望んでも就職できずにアルバイト生活を余儀なくされる若い方が多いのでないでしょうか。

そしてそういう社会状況が当たり前のようにさえなっていて、私の20歳代のころのように、アルバイト暮らしをする若者に対しておせっかいで諭してくれたり、ましてや社員になれと勧めてくださるような方などいない殺伐とした環境になりつつあるのではと案じています。
posted by kuraben at 17:50 | TrackBack(0) | 井上弁護士
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