2009年12月03日

殺人罪の時効 (倉田)

千葉法務大臣は、殺人罪などの重大犯罪の公訴時効を見直す必要があるとして、法制審議会に諮問すると述べました。これには私も賛成です。

公訴時効というのは、犯行から一定の期間が経過すると、犯人を起訴(公訴)できなくなることを言います。殺人罪の公訴時効は長い間15年とされてきましたガ、これでは短かすぎるという批判をうけて、平成17年に25年に延長されました。しかし、25年でも短すぎるとして、殺人罪の時効は廃止すべきだという意見が根強くあります。

そもそも、なぜ殺人罪に時効があるのでしょうか。一般に、その理由としては、
@ 時の経過とともに、遺族の被害感情が薄れるから処罰の必要性が薄れる
A 時の経過とともに、証拠物が散逸するから犯罪の立証が困難になる
などと説明されています。

しかし、実際には、遺族の悲しみや苦しみは薄れるどころか、無念さが増しているのが現実です。また、証拠物については、近年、DNA鑑定などの捜査技術が大幅に進歩し、犯人のDNAが特定されている事件では、時間の経過は関係なく犯人を特定することができます。このようなことを考えると、殺人罪の時効は即刻廃止すべきであると思います。

ちなみに、外国の例を見ると、アメリカ、イギリスでは殺人罪には時効はありません。

posted by kuraben at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 倉田弁護士
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