2019年02月04日

腹立たしい教育委員会の愚行

千葉県野田市の小学4年栗原心愛さん(10才)が父親の虐待によって死亡したことは大変痛ましい事件として全国ニュースになりました。

この事件は、虐待の有無を調べるために学校が行ったアンケートで心愛さんが「お父さんにたたかれたり、けられたりしてぼう力を受けています。先生、どうにかなりませんか」と書いて救済を求めたのに対し、学校から相談を受けた教育委員会がアンケートの回答書のコピーを父親に渡したため、心愛さんが父親から更にひどい虐待を受けて死亡したというものです。

教育委員会は、「父親から威圧的な態度で要求されたので恐怖を感じて屈してしまった」と説明し、コピーを渡したのはやむを得なかったと弁解しています。また、学校側と教育委員会は心愛さんの同意がないことを理由に一旦は拒否しましたが、その後父親が本人に同意書を書かせて持参したので渡したとのことです。被害者である10才の子供の同意書を父親に求めれば、虐待している父親が子供に同意書を書かせることは明白なのに、子供の同意書を求めるなど全く愚かなことです。

虐待を受けている子供が学校に助けを求めているのに、子供を守るべき立場の学校や教育委員会が、父親の言いなりになったために、子供は風呂場で冷水シャワーをかけられるなど更に残酷なことをされてついに死亡したのです。私は、教育委員会が子供を助けるのではなく、自分たちの保身を優先したことに腹が立ってなりません。

父親は刑法の傷害致死罪に該当するので、法定刑は「3年以上の懲役」になりますが、本件の場合裁判所は10年以上の厳罰に処するべきだと思います。

今後二度とこのようなことがないようにするためにはどうすればよいでしょうか。私は各学校に非常勤の弁護士を配置し、モンスターペアレントが現れて無理難題を要求してきた場合は、厳正に対処するシステムを作ることが必要だと思っています。
posted by kuraben at 13:19| 倉田弁護士