2016年12月12日

民間人の司法参加 (倉田)

裁判はテレビで見るような法廷で開かれます。裁判官席には裁判官が座り、傍聴席もあります。裁判所は紛争を解決する場所なので厳粛な雰囲気の中で行われ、当事者はもちろん弁護士も緊張します。

裁判には民間の紛争を解決する民事裁判と、犯罪者を裁く刑事裁判があります。刑事裁判の場合は、殺人等の重大犯罪を裁くときは民間から6人の「裁判員」が選任され、3人の裁判官と並んで裁判官席に座り、判決について意見を述べることができます。このような裁判員制度があることは皆さんご存知のとおりです。

ところで、離婚などを扱う家庭裁判所には「参与員」という民間人がいることはほとんど知れられていません。参与員は民間人の中から選任され、家庭裁判所で行う離婚訴訟などの場合に裁判官の相談役となります。

実は、私は何年も前から参与員に任命されていて、時々、難しい離婚訴訟のときに裁判所から依頼されて、法廷で裁判官の隣に座り裁判に参加することがあります。参与員は証人や当事者に対して尋問することもできます。

離婚訴訟は、夫婦と子供の人生がかかっているので、どちらを勝たせるべきか非常に難しい判断を求められます。そこで多くの場合、裁判所は双方の当事者に和解(話し合い)による解決を勧告するのですが、感情的な対立があってどうしても和解ができないときは判決を言渡すことになります。判決の前には裁判官は参与員の意見も聞きます。

参与員をしていると、裁判官という仕事は大変責任の重い仕事だということがよく分かります。
posted by kuraben at 13:12| 倉田弁護士