2015年02月02日

死刑制度について (倉田)

内閣府が発表した最近の世論調査によると、死刑制度を容認する人は80.3%であることが分かりました。5年前の世論調査では過去最高の85.6%でしたので、それに比べるとやや減少していますが、それでも80%以上の人が死刑制度を容認しているという結果は注目すべきことです。

死刑容認の理由は、「被害者や家族の気持ちがおさまらない」(53.4%)、「凶悪犯罪は命をもって償うべきだ」(52.9%)、「凶悪犯を生かしておくと同じような犯罪を犯す危険性がある」(47.4%)となっています。

一方、死刑に反対する人の理由は、「裁判に誤りがあった時に取り返しがつかない」(46.6%)、「生かして罪の償いをさせた方がいい」(41.6%)。「国家であっても人を殺すのは許されない」(38.8%)となっています。

では、私はどう考えるかといいますと、私は死刑制度には反対です。被害者や家族の「犯人を殺してやりたい」という気持ちはよく分かりますが、国家といえども報復手段として人を殺すのは文明国とは言えないと思います。また、誤判は絶対ないとは言い切れません。約50年前に発生した「袴田事件」は、4人が殺害されたということで死刑判決が確定していましたが、去年3月に誤判が濃厚になり、再審開始決定が出ました。この事件は、死刑が執行されていたら取り返しのつかないことになるところでした。

そこで、死刑に代わる制度として検討されているのが仮釈放のない「終身刑」です。終身刑になると一生刑務所から出ることはできないので、再犯のおそれもないし、被害者や家族の気持ちにもある程度対応できるのではないかと思います。私は死刑を廃止して終身刑を導入する案に賛成です。
世界の潮流もそのようになっています。

posted by kuraben at 11:21| 倉田弁護士