2014年12月09日

終末期の医療 (倉田)

アメリカで、脳腫瘍のため余命いくばくもないと宣告された29歳の女性が自ら死を選択し、医師に処方してもらった薬を飲んで死亡しました。しかし、日本ではこのようなことはできません。自殺幇助、嘱託殺人または承諾殺人として処罰される可能性があります。

終末期の医療のあり方についてはタブー視されている面があり、あまり公然と議論されることはありませんが、医療の現場では困っている人も多く、国は何らかの方針を出す必要があります。

交通事故などで一旦人口呼吸器などの延命治療を開始すれば、その後はたとえ植物状態が続いても、法的には、家族も医師もそれを中止することはできません。

そのような場合に、本人が生前に何らかの意思表明をしていれば、家族も医師もその意思を尊重すると思います。どのような意思を表明しておくか、それは各人の自由ですが、私自身は延命措置はしないでほしいと考えています。

本人が延命措置を希望していなかった場合は(そのように書いた書面がある場合は)、延命措置を中止しても家族や医師は少しは気が楽だと思います。だからといって、法律上の責任がなくなるわけではないので、やはり、法律の制定は必要です。

一日も早く、延命治療の中止手続を定めた法律の制定が必要だと思います。

posted by kuraben at 16:57| 倉田弁護士